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川から陸に輸送の手段は変わっても・・・

川上地域(相原地区)に県道に背を向け、梅雨空の阿武川の流れを見つめる2つのお地蔵様があります。阿武川の水運を守るために命を落とした2人を供養するものです。
江戸時代、萩城下に薪や炭などの生活物資を供給したのは,阿武川を使って運搬することができた川上地域でした。
ところが寛政年間以降、萩川島の太鼓湾に酒造家が代官の許可を得て、水車を設置。そのために本川筋の水勢が衰えて薪炭船の運航に支障をきたすようになりました。地域住民は水車の撤去を願い出ましたが許されず、数百人の農民が水車の撤去を要求する一揆に発展しました。
一揆の結果、水車は撤去されましたが、首謀者として、岡崎権左衛門(権太)と藤原平助て処刑されました。
時代ともに交通手段等は変わりますが、変わらないのは地域のことを思ってがんぱった人を顕彰する心でしょうか。
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阿武川の流れ。
Fでした

by hagimachihaku | 2009-07-06 08:58  

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